扁桃体を刺激から守るには

メンタルトレーニングの基礎を学ぶ

前回の記事で、
扁桃体の暴走を落ち着かせて、前頭葉の活性化を促していくことについて触れました。

しかし、現代社会には扁桃体を刺激するトラップがあちこちに存在します。
この記事では、
扁桃体を刺激するものや悪習慣を紹介し、
扁桃体を刺激から守るにはどうすればいいか?というテーマを掘り下げていきます。

扁桃体の特徴

扁桃体は情動に関する記憶を貯蔵する

扁桃体の特徴を改めておさらいしておきましょう。

扁桃体は人間を危険から守るために、恐怖や不安など情動に関する情報を感知します。
それによってホルモンを分泌するよう指令を出します。

蛇を見る(資格で感知)

蛇は怖いものだ!(扁桃体が反応!)

ホルモン分泌

逃げる!(体が反応)


扁桃体は、〇〇は△△(情動を伴う情報)である。を担当しているのです。

人はそれぞれの経験の中で
「おばあちゃん」は「優しい」
「おばあちゃん」は「怖い」
という情報を扁桃体にストックしているんです。

”自分以外”のものに反応するもの

扁桃体は”自分以外”のものに反応するものと捉えてください。
これは人間の防衛本能としては欠かせない機能ですが、
マンモスと戦わなければならない原始時代や、殺生が身近な戦国時代とは違って
現代社会においては、フルに働かせる必要がないものでしょう。

では“自分以外のもの”に反応しまくってる現代人とは、どんな人でしょうか?

他人軸、振り回される人、となります。

扁桃体が刺激されすぎると、他人軸・依存的になる

自分に意識が向いていても、それは他者が存在する

「私なんかだめだ」など、意識が自分に向いている場合はどうでしょうか?
この発言はメンタルの状態がいいか、悪いかという観点で見ると「悪い」ですよね。
それでも自分に意識が向いていて、他人に振り回されているわけではないように見えます。

これは無自覚のうちに他者が存在しています。
(世間一般の人はこうなのに)私なんかだめだ」
(常識的に考えて)私なんかだめだ」
(あの人と比べて)私なんかだめだ」
(あの人の反応が悪いから)私なんかだめだ」

人間の悩み事の全ては人間関係と、心理学者のアドラーは断言しています。

つまり、どんな時も悩み事には他者との比較がつきまとっているということです。

依存症は扁桃体の異常

扁桃体を刺激しすぎて、他人軸が強化されると依存状態になります。
実際にギャンブル依存症、アルコール依存症、薬物依存症など各種依存症は
まさしく扁桃体の異常により起こります。
刺激を受けることによって過活動状態に陥った扁桃体は、
そういった依存症とニアの状態と言えます。

どんな些細なことでも、

  • やめたいのにやめられない
  • わけもなく不安だ
  • 自分探ししたくなる
  • なにか答えが欲しい

などの状態があれば、あなたの扁桃体は依存状態に片足を突っ込んでいて、
休みを必要としているのだと自覚してください。

扁桃体を刺激するもの、悪習慣

扁桃体を刺激する、というのは恐怖や不安だけではありません。
ワクワク、ハラハラも扁桃体を刺激します。
本人は楽しんで気づいていませんが、扁桃体はダメージを受けているということになります。
「怖い」「不安だ」というわかりやすいマイナス感情ではなく
一見ポジティブな感情に見えるものが、実は脳を蝕んでいるというのが
現代社会の特徴と言えるかもしれません。

SNS

現代社会の代表的な扁桃体刺激ツール。
インターネットの普及からさらに飛躍して、他者との距離が急激に縮まりました。
キラキラした私生活、煽るようなツイート、クソリプ・・・
SNSは膨大な量の他人がいるステージです。
でも刺激的だからやめられないのですよね。

SNSで討論、というのは最悪です。
気に入らない意見を見かけたとしても何も言わず立ち去るのがベター。

見るだけでも、発信するだけでも影響はあります。

ネットニュース、ワイドショー

テレビやニュースくらいまでは、情報と距離を保つのがそこまで難しくありません。
しかしネットニュースやワイドショーは、あえて扁桃体を刺激するように作られています。
特にネットニュースはコメントも扁桃体を刺激するような攻撃的な意見も並んでいて
精神衛生上よろしくない領域に思えます。
ワイドショーは人の好奇心や正義心を刺激するような内容ばかり取り上げるので
感情を揺さぶられやすいのです。

刺激の強いゲーム

ゲ「ーム脳」なんていう言葉もありましたが、やはりゲームも脳にダメージを与えます。
なぜなら「すごく楽しいから」です。
達成感、興奮、スリル、扁桃体を刺激する全てが備わっています。
内容が刺激的であればあるほど、脳には影響があります。

中毒性の高い食品

食品も重要です。
中毒性の高いものには要注意です。
異常に甘いもの、辛すぎるものなど、中毒性の高い食品はあまりお勧めできません。
特に精製された砂糖(白砂糖)の摂りすぎには注意です。

ほどほどの利用を心がける

今回の記事で挙げた4つの悪習慣は、
今あなたが「メンタルが弱い」と自覚がある、
もしくは「達成したい大きな目標がある」ならば
思い切って距離を取ることをお勧めします。

また、扁桃体を落ち着かせる習慣もあります。
しっかりとコントロールしながらであれば、扁桃体を刺激から守ることはできます。
まずはどのようなものが扁桃体を刺激するのか、自覚しておくことが大切です。

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