高い感受性を持つ、繊細な人
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、高い感受性を持ち、敏感な気質を持つ人のことを指します。
HSPの気質を持つ人は5人に1人の割合でいるとされていて、
- 音や光などの外部の刺激に敏感
- 人の言葉に傷つきやすい
- 環境の変化に左右されやすい
- 他人の感情に振り回される
- 他人の感情がわかってしまい、感情移入しやすい など
外部の刺激に敏感で、それによって心理的な影響を受けやすいと言われています。
HSPは病気ではなく”気質”
HSPは病気ではなく、気質です。
気質とは生まれ持ったもので、変えられるものではないとされています。(筆者はこれに疑問を持っていますが)
逆に、性格は後天的なもので変えられることができるとされています。
HSPは脳の神経が高ぶりやすいという特徴を持っています。
不安や恐怖に敏感で感じ取りやすく、それによりストレスも感じやすいのです。
HSP診断チェックリスト
自分がHSPかどうかを調べることができます。
▼HSP診断テストはこちら▼
HSPの特徴
HSPには「DOES」という4つに分類される特徴があります。
この4分類のうち、1つでも当てはまらない項目があればHSPではないと言われています。
Depth of processing 深く考察し、慎重に行動する
- 一つの情報で十のことを想像し考えることができる
- 調べ物をすると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる
- お世辞など表面的なものを見抜いてしまう
- 何かを始める時にはあれこれと考えて、始めるまでに時間がかかる
- その場限りの浅い快楽よりも、生き方や哲学的なことに興味があり、薄っぺらい人や話題が嫌い
Overstimulation 刺激に敏感
- 人混み、大きな音が苦手だ
- 友達との時間は楽しいが、気疲れしやすい。帰宅するとどっと疲れる
- 映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣く
- 些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
- ちょっとしたことに過剰なほど驚いてしまう
Empathy and emotional responsiveness 人の気持ちに反応しやすく、共感しやすい
- 他人が怒られているとまるで自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
- 悲しいストーリーの登場人物に感情移入し、号泣する
- 人のちょっとした仕草、声、表情などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
- 赤ちゃんや動物の気持ちを察することができる
Sensitivity to subtleties 五感がするどい
- 冷蔵庫など家電製品の作動音や時計の秒針の音が気になってしまう
- 強い光や太陽のまぶしさが苦手
- 近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
- カフェインや添加物に反応しやすい
- 肌着のタグや繊維など、チクチクする素材が我慢できないほど気になる
- 直感が当たる
生きづらさを感じている人も多い
このような敏感で疲れやすい特徴を持っているとされるHSPは、その多くが生きづらさを感じています。
しかし、HSPという言葉が広がりつつある今「生きづらさの正体がわかってホッとした」という声も聞かれます。
HSPという気質を受け入れることが、生きづらさを解消する一歩になります。
考え方や捉え方を変えて工夫することで、HSPはポジティブな”自分らしさ”へと変容するでしょう。
コメント